ITILと出会って以降、急速にサービスマネジメントにハマっていきました。
色々な自分に起きた事象をITILに当てはめて考えるようになっていきました。
例えば、引っ越し。
ちょうど良く、引っ越しをしたので、振り返ってみたことがあります。
引っ越しってある意味面倒で、どこかワクワクしませんか?
引っ越しをどう捉えるか。あ、ここでいう引っ越しは、引っ越し業者さんが荷物を出し、新居に運び入れ、荷をほどき生活を開始する1日の作業のことです。
引っ越し当日は移行プロジェクトのリリース日……と考えたのが全ての失敗。
当時振り返って思ったのは、引っ越しは、新生活を始めるにあたって、各サービスのモジュールを自分が欲しい時にリリースする最初の日。
つまり、引っ越しとは、新居で生活を始めるためのタスクの一連の流れであり、引っ越しの目的は、新居で思い描いたワクワクする生活を始める。
その手段として、各コンポーネントをその目的に合わせた順番にリリース(使い始める)する事。
それが引っ越しの本質なのだなぁと。引越業者さんの相見積もりをとって安さ競争に走った自分を悔しく思ったものです。
価値とは、安さ(価格差)で測るものもあると思いますが、本当に欲する価値は、そこなのか?
自分がITILと出会い、ユーザーの価値と共に、顧客の価値を見つめる大切さを認識した出来事でした。価値に対価を払う時代にあって、対価を決めるのは人月(人工)ではなく、サービスだ。
この出来事、ITILを学ばなければ身につかなかった。