前回、アジャイルは生活に応用できる。だから、アジャイルは開発ではなく、生き様なのだと書きました。
偶然FBのポストで飛び込んできた以下の記事。
「日本人は、直ちに全員、Apple watchをつけるべき。」
ちなみに、私もAppleから一円ももらっていません。多額のお布施を家族でしています。
人のブログを貼り付けるってのは、ブロガー業界ではどう言われるのかわかりませんが、これは衝撃を受けました。
道具による自動化されたフィードバック。やる気だけではなんとも難しい各種の活動を見える化し、継続的なフィードバックに繋げる。それこそがトヨタ生産方式を源流とするリーンの法則でもあり、Agileでも盛んに言われていることです。
そして、もう一つ注目したいのが、このブログのカテゴリータグ。「自律」が入っています。
ここも素敵です。
自律した活動こそがAgileの本質なのです。そして、その自律したAgileは、継続的デリバリーや軽量化されたITサービスマネジメント(断っておきますが、手抜きではなく厳選したITサービスマネジメントを行うということです。)に繋がり、最終的には、真のDevOpsに繋がるんです。
そもそも、ITという道具は、「時間と空間の節約」にしか使えません。裏を返すと、時間と空間の節約に特化した能力は、人間の力をはるかに超える効果をあげます。
現在の人類は、ITを魔法の道具に思っています。AI、IoT、クラウド、ビックデータetcetc……猫も杓子もこれらITツールを使って魔法をのような世界をかなえようとしています。
断言します。違います。
ITは、時間と空間の節約によって、魔法のような効果を生み出しているにすぎません。
前述の健康とAgileの例は、記録する時間(手間)を節約し、自動化することで、自律した自分になる魔法をかけてくれているのです。
魔法にかかるためには、自律し、自分で目的や意義を見出し道具を使うことが求められます。
サルトルの実存主義同様、「物は、理由があってその形をして存在している」のです。ITツールという無形の物であってもそれは変わりません。(厳密に言えば、逆のことをサルトルは言っていると理解していますが、本稿は哲学を論じるものではないので、そこに目くじらを立てないでください)
何を目的として、ITサービスを、ITツールを使うのか。すべてのビジネスに携わる方に考えていただきたいと思います。
あなたは、あなたの属す企業は、目的をもってITサービスを、ITツールを使っていますか?