さて、今回で長編は最終回。
余談ですが、令和元年明けました。
ふと考えると、憲政史上改元が祝えたと言う瞬間に立ち会えたのはなかなかレアな経験だったよなぁと自分達の先祖に想いを馳せた今朝。
上皇陛下は自分の祖先や日本人の先祖たちに対してどう想いを持たれ、あのお言葉を述べられたのか。皇室典範の様に他とは意味の異なる法令に関して、色々考えさせられた昨日からの今朝でした。
閑話休題。
業務はこなすもの、仕事はするもの。そのさらに先。
お気付きの方もいるかもしれませんが、要は「日常の業務の中に仕事を組み込む」これに尽きます。
TOYOTAのアンドンしかり、Netflixのカオスモンキーしかり、そして、agileのイテレーションしかり。
全ては目的が共有されており、そのための学習とその反復が推奨されている事。
我々は全てにおいて、お客様に何かを提供し、その対価として売り上げを得て、我々サラリーマンは給与を得ています。
我々の給与の源泉は当たり前ですがお客様からいただいた対価。つまり、売上が上がる事は、我々の給与も上がりますし、もっと言えば、お客様からの信頼の証でもあるわけです。
サービスか、モノか、はたまたそれの組み合わせか。それは企業によって変わりますが、何れにせよ、売上の拡大は、お客様に満足を提供し続け、かつ信頼を得ている証なのです。
お気付きでしょうか?
目的は、「お客様に価値を最大限提供しているか」。ここで大事な事は、最大限、という事です。
最大限に価値を提供しているか、裏返せば、「お客様が価値を感じる上で余計なことをしていないか?」それを常に反復し、研究し、学び体現する。
さて、目的はお分りいただけたと思います。全ては、お客様の満足のために。
お客様は安ければ満足しますか?
いえいえ、そうであれば、Amazonはここまで規模を拡大できていません。
過去から今まで脈々と続く高級ブランド、残るわけがない。
お客様は、何に満足するのでしょうか?
Amazonならば便利さ。
高級ブランドの衣料品、貴金属ならそのブランド価値を身につけること、そんなことかもしれませんね。
では、それ以外のカテゴリーの企業は?
それは私にも分りません。もっと言うと、わかる必要がありません。なぜなら、その価値をわかるように学ぶのは、その企業の方だから。
では、具体的に学ぶこととはなんでしょうか?
ここで学ばなければいけないのは、大きく3つだと思います。
一つ目は、前述の通りお客様にお届けする価値そのものを知る事
二つ目は、提供する価値が最大限になる手段
三つ目は、価値を最速で提供する手段
前回のNetflixであれば、実はコンテンツをネットで提供する事は実は手段です。
彼らがお客様に提供しているのは、興奮や楽しさなどの体験。おそらく……当初は映画館で体験していたようなものではなかったでしょうか?そこから、今やKONMARI methodなどの新しい感動という価値も提供し始めています。
提供する価値も変わってきています。学び続けている証左です。
そして、その体験を最大限提供するために、カオスモンキーなどのツールを使い、「見れない」という環境を排除し、研究を重ねています。
そして最後、それを高速化する事。実は、これは一つ目の学びとつながります。最速で提供する事で提供しなければいけない価値の変化をスピード感を持って学ぶことができます。
つまり、自分達提供する側が、提供を受ける側の変化を読み取る力を身につける。
Netflix がアカデミー賞を取る作品を作ることができたのは、こういった背景があるように思います。つまり、計算された価値を提供できた。
それがこの3つの学びです。
業務はこなすもの、仕事はするもの。
業務の中に仕事、つまり、学びに繋がるしなければならないことを組み込む働き方。
これは、トヨタ生産方式で言うところの「品質を工程で作り込む」、リーン生産方式で言えば「価値の連鎖を生む」これです。
AgileもDevOpsも、トヨタ生産方式もリーン生産方式も全て同じことを言っています。
品質は工程で作り込み、不良を出さない。不良とは価値を生まない無駄。
自分達の業務で考えてみましょう。なんのためにやっているか分からない業務ありませんか?
それを無駄だから辞めてしまえ!と言っているのではありませんよ?
本当に、それ無駄ですか?本当に価値はないのですか?価値が有りや無しやを決めるのはあなたではありません。お客様です。
その仕事の価値本気で考えたこと、ありますか?
伝えたかった事は、それです。お客様に価値を届ける上で、その業務、本当に無駄ですか?その観点で是非チェックしてみてください。それが「仕事」に繋がるはずだと思っています。