なにしてみよっか

サービスってなんだろな?を細々と。基本マニアックなネタが多いです。トヨタ生産方式を信奉してます。某製造業の営業と社内SEをやってました。

勉強会レポート(ITIL4)

先日、都内某所で開催された勉強会に行ってきました。

 

余談ですが、社会人になって暫くはあまり感じませんでしたが、社会人になってからの方が勉強しているなぁと思います。

 

ですが、当然といえば当然ですよね。仕事をする上で、学び、得るものがなければモチベーションには繋がりません。報酬とは、給与だけではなく内発的な動機を満たすものであると思います。

 

昨年、一昨年は上司にも恵まれず、とんと学ぶ機会は少なかったなと思いますが。(学びの場は趣味と片付けられ、私費で参加はまだしも、休暇申請理由としても認めないマネジメントでした。申請理由をぼんやりした理由や嘘に書き直されていました。私用とか、子の養育のためとか。今の上司は仕事の一環であると認めてくれますが)

 

少し愚痴ですけど、業務さえしておけばいいという発想のマネジメントが上につくと、高確率で病みます。特に、「仕事」と「業務」を意識して日々生きるやり方をしていると。

 

閑話休題

 

ITIL4をご存知でしょうか?ITILー日本では運用管理の教科書的な使われ方をしていますがーの最新バージョンです。

 

いわゆるユーザ企業の社内IT部門として業務をこなす傍、ITIL v3の基本概念、つまり「サービスライフサイクルアプローチ」に衝撃を受けました。

 

顧客(カスタマー)に価値を提供し、ユーザにサービスを提供するという考え方とそれを実践するプロセス群とそのインターフェースに、「これぞ社内SE、社内コンサルタントとして企業の価値向上に貢献し、組織の発展に寄与できる人財になれる」と飛び込みました。

(余談ですが、ITILv3においてカスタマーとユーザは違うものとして定義されています。詳細は割愛)

 

その最新版になるわけですので、鼻息荒く今回の勉強会にも参加しました。

 

結果を先に書けば、ITIL4は、Lean IT、つまり、DevOpsやVeriSM、もっと言えばトヨタ生産方式を大胆に取り入れ、言うなれば、EaaS(Everything As A Services)に完全に入り込みました。

 

ここに来てもはやSIerや社内情シス(社内SE)、事業側(事業部門)などといったサイロなまたは、丸投げによる役割の細分化では回せないレベルの知識体系になってきました。

 

自らがサービス提供事業者として、自分以外の誰かに何のサービスを提供するのか?それを真面目に考えないと扱えないし役に立たない知識と実践集になってきています。

 

ITIL4の基本的な概念はサービスバリューシステム・アプローチと言われます。

言い得て妙ですね。サービスがどのような価値を生み出すのかを提供側が定義するという。

 

 

裏返せば、ITILv3とITIL4は拡張したというよりも、取り入れて変化したという形なので、v3と4、全く別の知識体系として扱ってもいいかもしれません。

 

そんなことを思いました。