なにしてみよっか

サービスってなんだろな?を細々と。基本マニアックなネタが多いです。トヨタ生産方式を信奉してます。某製造業の営業と社内SEをやってました。

ITILとトヨタ生産方式(訂正版)

2019年8月21日の未明に投稿しましたが、内容が伝えたいこととずれていたため、同日朝訂正版として再アップしております。

 

 

ふと、何かがつながった気がしたので。

 

いつも通り脈絡もなく、話は飛びますがお付き合いいただければ。

 

ITILの確かSOA(サービス提案と合意)とMALCで出てきたと思うのですが、サービスポートフォリオ管理プロセス、ならびにITサービス財務管理プロセスってのがあります。

 

私が学んだ時は、これらの理念だけ学び、講師の方曰く、「ま、理想論ですけどね(実際しようがないけどね)」というニュアンスのことをおっしゃっていました。

 

試験対策という意味で当時お勉強してそのままにしていたのですが、果たして本当にそれで良かったのかと、突然夜中に風呂に入ってて思いました。

このプロセスは……あー。やはりITIL Expertらしく、ちゃんと答えるべきでしょうか。。

ざっくり説明すれば、適切なコストで、必要なだけの成果を出せるサービスを設計しましょうって言うプロセス(サービスポートフォリオ管理)と、それに必要となるお金を確保しようねと言うプロセス(ITサービス財務管理)です。

とはいえ、やはり間違ったことを書いてもあれなので。。

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これ、1サービス提供あたりの売上原価を出せって言ってるだけです。別の言い方すれば、物一つの限界利益率を腹のなかに持っておいて、利益出してこいって言ってるだけです。

 

「営業職」と呼ばれる方、特に、物の卸や販売をしている方って絶対やってる。そうでなくても皆さんなにがしかこれを考えて生活しているはずです。だってそうでしょう。要はコレ「コスパ」ですよ。

 

主観的か客観的かの違いだけで絶対やってますって。

 

コスパを考えているから、より安い、またはより効用の高いものを求めて探し回るわけで。

 

このコスパを定める「軸」が実は原価ではないかと思うのです。

そして、原価とは、決めたら動かないものかといえばそうではない。

原価低減という言葉があるように、原価は無理せず、妥協せず下げるものなのです。その低減の手段が、工程で品質を作り込む、無駄を省く、省人化(≠省力化)ではないかと。

 

そうなんです。実はITILは、原価低減活動をちゃんとプロセス化していたんだって初めて認識しました。

 

コスト低減活動と思っていましたが、実は違っていて原価低減なんだと。そのために今の品質の原価を明らかにして、事業と確認する。それがちゃんとITILのブロセスには明記されていた。

 

これ、似たようなことを言っているように見えますが、違うんです。

 

コスト低減は、品質や働く人の幸せレベルをを落としてもいいからかけるお金を削減することです。

原価低減とは、品質は保ちつつ、働く人の幸せレベルを保ちつつコストを低減させることです。

 

これは明確に異なります。

この発想をサービスマネージャーをやった時に気がついていれば、もっと良いサービスが作れたかもしれない。少しだけ悔しいです。