ピザ2枚ルールってのご存知でしょうか?
Amazonのジェフが提唱しているルールです。
私が語るより、読んだ方が早いです。
ピザ2枚でみんながお腹いっぱいになる人数で会議しよう。
というやつです。
この本でも紹介されています。
イノベーションを起こし、迅速に意思決定し、速やかに進むためには、8人以下のチームでやり抜くべし、というようなことです。
しかし、なぜそうなるのだろう?物の本によれば、深い絆を築き、チームワークが良くなり……と書いてあります。
しかし、それは効果の一端ではないか?そう思うのです。
では、なぜ8人以下のチームを組むのか。
8人以下で回るビジネスモデルを作ること。要はこの8人で解決できる課題に収まるような仕組みで回すこと。これが、本質ではないかなぁと。
8人は、ただ頭数を集めればいいというものではありません。
おそらく、端的に言えば、「旗を振れる」人材だと思います。しかもビジネスの。
もう少しお話ししましょう。
ビジネスを始めるにあたっては、いろいろなことがあります。
例えば、製造業の場合。
仕入れる→作る→移動する(輸送する)→売る
というステップがあります。
各々、個々で必要な事は変わりますが、唯一変わらない「旗振りに求められる力」は、自分たちの会社を知っていて、どこの誰に聞けば、聞きたい事が分かるのかを知っているプロフェッショナル。
要は、人を知っていて人に聞くことの出来るプロフェッショナル、そこではないかなと。
人一人でできることなぞたかが知れています。それは知識も経験も同様です。
そもそも、仕組みを作るという事はすごく大変です。今の仕組みを理解し、どこをどう変えるとうまくいくのか。どこまでは既存でどこからは新しく作るのか。
そんなものを8人で作ろうというのは大変です。とはいえ、人数が増やしても意味はありません。把握が大変になるだけです。
10人いれば、コミュニケーションパスは90通り存在します。因みに8人なら56通り、6人30通り。
ここでどんな会話がなされ、何をしようとしているのかを把握するのは聖徳太子じゃない限り無理でしょう。
そこで登場するのが、この「人に聞く事ができる」力かなと。自分たちの置かれている制約条件を把握する為に、規制を知っている人、既存の仕組みを知っている人を知っている、またはそういう人に聞きに行ける。
本来、ビジネスの企画や構築にいる人たちはここの力が試されていると思うのです。
それ以外は機械に代替される人間でもいい。でも、本質的には、機械に教え込む、作る、つまり与えようとしている変更の影響がどこにあるのかを知っているか知っている人を知っている力とそこから引き出す力が必要不可欠です。
AI時代に、人の代替は多分作れてしまう。あなたは働きたいのか、飯を食いたいのか。
そういえば、知り合いで、ライフワークがライスワークに、なんてトンチの聞いたことを言っている人がいました。
それが問われている時代なのではないでしょうか?
こんな時代なら、楽しいことで働きたいものです。