なにしてみよっか

サービスってなんだろな?を細々と。基本マニアックなネタが多いです。トヨタ生産方式を信奉してます。某製造業の営業と社内SEをやってました。

価値とはなんぞや?

前回、「価値」というキーワードが出てきましたが、価値ってなんでしょうか?

 

ITILでは、顧客の価値を「有用性」と「保証」と謳っています。

 

簡単に言えば、欲しい何かを欲しいときに適切に提供する。これがサービスだ、という事です。

 

そのそのサービスで提供されたもの、つまり価値の対価としてお金を頂く。

 

 

よく言われる話ですが、Amazonはなぜあそこまで利用者が多いのか?

 

売っているものはAmazonでなければならないものはないです。本、おもちゃ、服、日用雑貨、家電、電子機器類などなど。

 

じゃあなぜAmazonで買うのか?

 

大変便利な言葉があるのですが、それは「便利」だからではないでしょうか?

 

つまり、Amazonは、彼らのプラットホームを通じて、ユーザーでありカスタマー(顧客)である我々に便利という価値を提供し、モノのやりとりで対価を受け取っている。

 

Amazonは小売業でもオンラインショッピングの提供事業者でもないのではないでしようか?

 

便利という価値を提供するサービス事業者、それがAmazon

 

これは、TOYOTA豊田章男社長の提唱した、モビリティカンパニーとダブるものを感じます。

 

どの事業体であれ、どのような個人であれ、我々(私)は、どのユーザーにどのような価値を提供し、カスタマー(顧客)からどのような手段で対価を得るのか。

 

そういったことを真剣に考えていかないといけない。

 

そういうことなのかなと。

 

閑話休題

 

じゃあ、価値ってなんでしょうね?

有用性と保証の両立。言葉としては簡単ですね。便利です。(笑

 

私が思うのは、価値って、自分がまたは自分たちが相手に役に立つと思うものを惜しみなく提供する先に定義されるものではないかなと思います。

 

モヤっとしてますが、今思うのはそういうこと。日々の営みの中で、もっといい考えが浮かべば、また書きたいなと。

ITILでなんかしてみた話

ITILと出会って以降、急速にサービスマネジメントにハマっていきました。

 

色々な自分に起きた事象をITILに当てはめて考えるようになっていきました。

 

例えば、引っ越し。

 

ちょうど良く、引っ越しをしたので、振り返ってみたことがあります。

 

引っ越しってある意味面倒で、どこかワクワクしませんか?

 

引っ越しをどう捉えるか。あ、ここでいう引っ越しは、引っ越し業者さんが荷物を出し、新居に運び入れ、荷をほどき生活を開始する1日の作業のことです。

 

引っ越し当日は移行プロジェクトのリリース日……と考えたのが全ての失敗。

 

当時振り返って思ったのは、引っ越しは、新生活を始めるにあたって、各サービスのモジュールを自分が欲しい時にリリースする最初の日。

 

つまり、引っ越しとは、新居で生活を始めるためのタスクの一連の流れであり、引っ越しの目的は、新居で思い描いたワクワクする生活を始める。

その手段として、各コンポーネントをその目的に合わせた順番にリリース(使い始める)する事。

 

それが引っ越しの本質なのだなぁと。引越業者さんの相見積もりをとって安さ競争に走った自分を悔しく思ったものです。

 

価値とは、安さ(価格差)で測るものもあると思いますが、本当に欲する価値は、そこなのか?

 

自分がITILと出会い、ユーザーの価値と共に、顧客の価値を見つめる大切さを認識した出来事でした。価値に対価を払う時代にあって、対価を決めるのは人月(人工)ではなく、サービスだ。

 

この出来事、ITILを学ばなければ身につかなかった。

なにしてみよっか、始めます。

なにをするかも決めていませんが、とにかく書く意思はある。

それだけで始めてみました。

今回は、ITILの話。

 

大昔、まだ、ITILの字も知らなかった頃、某企業で営業してました。ルートセールスで卸の営業と例えるとわかりやすいかもしれません。

 

営業成績を確保するために何とかして相手に入り込まなきゃ行けない。苦肉の策で考えたのが、「物を売らないこと」でした。

 

売るって所詮自己都合なんです。だから売れない。ならば、相手のお困り事を聞いて自分の売り物で何ができるかで話をしてきた。

 

すると意外と売れた。目標は行ったり行かなかったりなのですが。

 

どうも、売るってのは、物を売るんじゃなくて、物を通じて相手にメリットを売らないと売れないっぽい。それに気が付かされた時期でした。

 

売る物の問題じゃなくて、私が売るものの価値って何なんだろう?

 

今思えば、これって、自分にとってのお客様をクリアに認識したことでした。そして、「サービス」と言う言葉を初めて認識したときでした。

 

お客様には目的がある。その目的を達成するために、私の売り物を買ってくれる。

どうも、私が売る物の価値に基づいて買うわけではなくて、私が売り物で提案する価値にお客様は買ってくれる。

 

これはサービスと一緒なんじゃないか?

 

なにがしかの無形の価値に基づいてその対価を払う。

 

その目的は、お客様次第でコロコロ変わるものなので、じゃーどうやってお客様の目的を知って、自分の売り物で対応するのか。自分の売り物で対応できないときは、どうするのか?

 

ITILで言うところの、コンポーネントを組み合わせて、ユーザーに「価値」を届ける。顧客組織(カスタマー)に、その正当性を証明し、対価を頂く。

 

朧げながらこう言う事を考えていた時に、ITILに出会って衝撃でした。

 

あ、これだ、と。

 

これが、ITILと私の出会いでした。営業という仕事を離れて、3年ぐらいかな?経た時の話。