なにしてみよっか

サービスってなんだろな?を細々と。基本マニアックなネタが多いです。トヨタ生産方式を信奉してます。某製造業の営業と社内SEをやってました。

2023-01-01から1年間の記事一覧

ITSMツールで可視化する内容を何にするか。(2/2)

こんにちは。前回、ITSMツールはサービス提供状況を可視化するものである。 そして、サービス提供状況とは、サービスのQ(quality/品質)、C(Cost/コスト・ほぼ時間)、D(Deliverables/数)の3つで分解することができる。 最後にそれら3つの断面でサービス提供状…

ITSMに限らず、定義が大事だよ、というお話。

こんにちは。ちょっと箸休め。 ITIL/ITSMに限らず、おおよそこれって大事だよなと思うことのお話。 「定義」って大事なんですよ。そんなことは誰でもわかってると思うんですが、なぜ大切かまた、どうやって共有するかを整理するために今回筆を取りました。 …

ITSMツールで可視化する内容を何にするか。(1/2)

ご無沙汰しております。 本日は、ITSMツールを選定する前、つまり、いわゆる要件定義フェーズにおいて、どのような機能要件が必要かというお話をしたいなと思います。 そもそも、ITSMを推進していく上で、ツールは必要でしょうか?答えはYesです。ですが、そ…

読了:図解即戦力 ITIL4の知識と実践がこれ1冊でしっかりわかる教科書

ご無沙汰しております。本日は読書感想文兼はてなブログの今週のお題「最近読んでるもの」との抱き合わせ。 そもそもなのですが、この技術評論社の「図解即戦力」シリーズにITIL4が取り上げられたことが本当にありがたい。 図解即戦力 ITIL 4の知識と実践が…

チケットに何を埋め込むか+管理者目線のチケット制御のテクニック

今週は、ITSMにおける悩みというか管理の実務を担う方向けの一つの考え方として整理できればいいなと思い、今回のテーマを選びました。 ズバリ、ITSMツールのチケットには「何を埋め込めばいいのだろう」という問題。そして、それをどう展開していったらいい…

読了:Team of Teams

久々に読書感想文。 翻訳家の腕なのかもしれませんが、とにかく非常に腰が低いです。このテの自分の実体験をベースにした研究は、概ね(個人の穿った見方かもしれませんが)「これから先、こんな手法が王道になるのだ!」というような強い意志を文章の端々か…

管理(マネジメント)と制御(コントロール)

お久しぶりです。最近プライベートが忙しく、かつAC IVも発売され遠ざかっておりました。いいですよね、AC。もう、時間が溶けるし何より単に楽しい。 さて、今回はITILというより、ITSMにとって重要だと思うマネジメントすることとはどういうことかを語りた…

ジャーニーマップの落とし穴(ITIL4フレームワーク研究)

こんにちは。今日は、当ブログでも何度か取り上げたジャーニーマップについて。 このジャーニーマップですが、簡単に言えば、ユーザの体験を図示したものです。本ブログの常連(笑)、みんなの銀行とセブン銀行のネタで一度作成させていただきました。 agile-b…

ITIL4で考えたマーケティング戦略-セブン銀行の本気度-

ご無沙汰しております。本日はまた、セブン銀行のサービスにインスパイアを受け、この疑似を書こうと思いました。 過去、セブン銀行が新たな顧客を創出した、という記事を書きました。 agile-beginners.hatenablog.com 今回はさらに、セブン銀行はこのような…

ITサービスマネジメント実践編-プロセスとフロー詳細版

こんにちは。本日は、よく混乱して使われているプロセスとフローの話。 なお、これは、本当に全てのITSM実務者に理解してほしい最重要概念です。 ※なお、本日の内容は、ITILv3のファウンデーションを理解している前提で書いています。 突然ですが、インシデ…

デジタルデバイド(情報格差)を感じた日と日本の教育についての雑記

こんにちは。本日は、ふと、これ怖いな、と思った話です。読んで欲しい方は、子供に関わる大人(親含む)及び地方在住者。 筆者は、関東圏の政令指定都市在住です。このコロナの後押しもあり、通常は(今でも)在宅勤務、仕事柄ITサービスマネジメントを扱うた…

ITSM実践編-すでにPESTLEは管理されている

こんにちわ。 やっと話が戻ってきました。前々々回に予告した「PESTLEはすでに管理されている」とはどういうことかを解説いたします。 なお、本日のこのブログで使われる言葉は、各企業においては全く違う定義で用いられている場合があります。そのため、こ…

デジタタル化とデジタルトランスフォーメーション

こんにちは。予告をしているにも関わらず、最近住民票を置いている市でマイナンバーカードを使った面白いサービスを始めていることに気がつき、実際に体験してみました。 それをITILで置き直してみると、マイナンバーカードがDXそのものではなく、DXのための…

ITIL4 DITS試験を振り返る

最近、遠ざかっておりすみません。 実は、ITIL4の中位モジュールであるDITSの講義と勉強に費やしており、記事の更新を控えておりました。 ----以下余談----- 個人的な考えなのですが、試験対策とその実践(思考実験や整理、成果を出す)は、明確に違うと思っ…

ITSM実践編-本社機能(コーポレート機能)とPESTLE

こんにちは。本日は、ITSM実践編として、企業、特に株式を上場している企業(株主への説明責任のために一定以上の透明性を持った事業を遂行する企業)において、ITIL4が実は企業のことを考えて作られているのだ、と言うことを説明しておきたいと思います。 …

ITILの重要な役割解説-顧客とユーザそしてスポンサ-

こんにちわ。本日は、いわゆるITSMが意識するべきユーザ組織の役割について、少し実践的な解説をしたいと思います。これ、定義があやふや(明確に決めていない)情シスが非常に多いです。これを記載するのは、少しでもユーザに寄り添ったITSMを作りたいと考…

ITIL v3 vs ITIL4

最近、同僚とITIL4が実現可能な時代はいつ来るのか?というディスカッションになり。それってそもそも前提がおかしいんじゃないかなと思いこの記事を書きます。 さて、まずは前提の確認です。 今までもITIL4について基礎研究を繰り返してきましたが、違いに…

ITIL4を深掘ってみる(5/5)-4.名前が変わっちゃったプラクティスの背景と理由

一旦一区切りにしたいと思います。さて、今回は、ITILv3とITIL4で名前が変わったプラクティスについて、その理由を考察します。 すみません、今回も5,000字を超えました。 今回も、これ以降、この記事について、「プロセス」(ボールド、及びイタリック)表記…

ITIL4を深堀ってみる(4/5)-3.分割、または統合したプラクティスの背景と理由

どうも、こんにちは。 さて、長文に渡るITIL4の深掘り、第4回。今回は、ITILv3から見て統合、または分解されたプラクティス群について、その内容を詳細に確認したいなと思います。 なお、今回は推敲に推敲を重ねても5,000字を超える自信があるので、以下、そ…

ITIL4を深掘ってみる(3/5)-2.プラクティスを大きく3つに大別した背景と理由

第3回、プラクティスを 3つに大別した理由を考察したいと思います。 そもそもITIL4になってプラクティス(旧プロセス)は、34個になりました。 ITILv3では、26プロセスと4機能の計30。あまりボリュームとして大きな違いはない。 参考までに、某ITSMの大先輩の…

ITIL4を深掘ってみる(2/5)-1.プロセスがプラクティスに変わった理由

こんにちわ。 まず最初にお詫び2つ。 1.前回投稿から半年を超えてしまいました。かなり遅くなり申し訳ありません。 2.第一回目のなかでITIL v2にはプロセスしかない、というようにとらえられる表現をしていましたが、正確には、3P「Process」「People」「Pro…