なにをするかも決めていませんが、とにかく書く意思はある。
それだけで始めてみました。
今回は、ITILの話。
大昔、まだ、ITILの字も知らなかった頃、某企業で営業してました。ルートセールスで卸の営業と例えるとわかりやすいかもしれません。
営業成績を確保するために何とかして相手に入り込まなきゃ行けない。苦肉の策で考えたのが、「物を売らないこと」でした。
売るって所詮自己都合なんです。だから売れない。ならば、相手のお困り事を聞いて自分の売り物で何ができるかで話をしてきた。
すると意外と売れた。目標は行ったり行かなかったりなのですが。
どうも、売るってのは、物を売るんじゃなくて、物を通じて相手にメリットを売らないと売れないっぽい。それに気が付かされた時期でした。
売る物の問題じゃなくて、私が売るものの価値って何なんだろう?
今思えば、これって、自分にとってのお客様をクリアに認識したことでした。そして、「サービス」と言う言葉を初めて認識したときでした。
お客様には目的がある。その目的を達成するために、私の売り物を買ってくれる。
どうも、私が売る物の価値に基づいて買うわけではなくて、私が売り物で提案する価値にお客様は買ってくれる。
これはサービスと一緒なんじゃないか?
なにがしかの無形の価値に基づいてその対価を払う。
その目的は、お客様次第でコロコロ変わるものなので、じゃーどうやってお客様の目的を知って、自分の売り物で対応するのか。自分の売り物で対応できないときは、どうするのか?
ITILで言うところの、コンポーネントを組み合わせて、ユーザーに「価値」を届ける。顧客組織(カスタマー)に、その正当性を証明し、対価を頂く。
朧げながらこう言う事を考えていた時に、ITILに出会って衝撃でした。
あ、これだ、と。
これが、ITILと私の出会いでした。営業という仕事を離れて、3年ぐらいかな?経た時の話。