なにしてみよっか

サービスってなんだろな?を細々と。基本マニアックなネタが多いです。トヨタ生産方式を信奉してます。某製造業の営業と社内SEをやってました。

さぁ、ノードから脱却しよう〜SoRとSoEはちゃんと考えようって話(5/5)の修正〜

ご無沙汰しております。

びっくりしました。まさか1年以上筆をとっていなかったとは。

その上で、、、ですが。自分の過去記事を見て、過去記事の修正版と思い、筆を取りました。

 

すごいですね。過去自分の書いた記事を読み返すとその浅学さを思い知る。裏返せば、成長したということなのかもしれませんが。

 

agile-beginners.hatenablog.com

 過去、こんなことを書きました。

 

で、どこを間違っていたかというと、全部です。いえ、書き出しは誤っていませんし、考え方としては誤っていないのですが、書いてあることがズレていました。

ずれていたところを抜粋しながら書きますね。

ジャストアイデアですが、大企業でもできないことはないと思うのですが……ただ、それは理想すぎて無理かなぁ。理想的にはティール組織的な上も下もなく、かつ8人で一チームにすればできなくもない……はず、多分。

 ただ、こう言う働き方をしようとするとそれに乗れない人も出ます。そういう方はノードになってもらうしかないので、人間性を捨てて働いていただく形になります。まさしく、替えがきく人材として。

違いました。人間性を捨てて働いていただく必要はありますが、そこでかえが聞く人材として働くかどうかは別でした。つまり、そのシステムとシステムの接続装置(ノード)として働いたとしても、そのノードとして意識を高く仕事(≠作業)をすれば、そこから得られる知見があり、そこで学ぶことで、8人のメンバーに入ることができます。

例えば、EVMというProject Managementの手法があります。簡単に書けば、スケジュールをたてて・・・

ある日付を基準日として定義した時に。

基準日までにどのくらいの価値を作ったのか(EV)
基準日までにどのくらいの価値ができているはずだったのか(PV)
基準日までに実際どのくらいの価値を作ったのか(AC)

以上3つを金額、または金額に準じるもの(要は定義可能な数字)を算出し、SPI(スケジュールの指標)とCPI(コストの指標)を出してそのヒトカタマリの案件ごとに管理する手法です。

 

一般的には、SPI、CPIとも0.9以下になると「ん?何かあった?」レベルですし、0.8を下回れば「ハイスペック火消しマスターの出番だよね」ですし、0.5を切ったら救いようがない感じです。火消しマスター2、3人が入って、全員火だるまになって、納期をなんとか少しだけ伸ばしてもらって、そして・・・・全員でデスマーチしましょうって感じじゃないかな。案件が終わった時に残る数字は、きっとSPI1.0、CPI0.3ぐらいだと思う。(笑えないけど笑え)

余談ですが、1.1を超えたとしたら、それはそれで虚偽報告とか別の観点で疑った方がいい

デスマのイメージ湧かない方は、ちょうどいいタイミングなので、「逃げ恥」の第一話で津崎さんが1週間泊まり込みになったシーンを思い出してください。沼田さんがブチギレた、もしくは風見さんが「僕お風呂に入らないとだめなんです」のシーンがあれが軽いデスマーチ。(星野源さん、新垣結衣さんおめでとうございます)

閑話休題

言いたいことは、デスマを経験しろとか、そういうことではなく(笑)、このSPI、CPIが0.9以下になる前に案件をオーガナイズできる人になれるか、ということです。その瞬間にそのノードな人は8人衆になれます。ノードに腐ることなく、ノードから花開き人となる。

過去記事では

少なくとも漫然と生きていては達成できないような気がします。

この表現は正しいです。しかし、

コードを書くという特殊技能は、いずれローコード化が進みもっと万人にウケるものに変化するとしても、マイクロサービスを想起することのできる人材を作るために、サービスを考えるのではなく、サービスに分解できる人材が求められる。どういう学びを繰り返せばそういう人間になれるのか。

ここは誤りです。正しくは、自分の今行っている作業は、どのような①価値を生む仕事であるのかを②明確に認識できる③振り返りを行えるかを④学びの手法として取り入れることがこれから先、PO、SM(Scram Master)として求められるものです。

いいですか。重要なことは、下線部の4つです。

  1. 自分の作業の価値を仕事と自信を持つ
  2. 1を定義できる確かな信頼を持つ
  3. それを壁打ちできる環境を作る
  4. それを自覚する

これ4つができる環境とその環境をつくるまたは人材であれば、ノードから脱却できます。

 

さぁ、腐る前に、考えてみましょう。あなたの環境はあなたの考え方で変えることができます。