価値を増やすという働き方に変えたいなと。
ここでいう「お客様にお渡しする価値を上げる」とは、以下三つに大別されます。
- コストを下げる事
- 人的リソースの余剰を生む事
- 商品、またはサービスの単価を上げる事
言われてみれば何となく想像がつくと思いますが、敢えて解説させていただきます。
1.
コストを下げると、手元に残るお金が増えます。それは、お客様からいただく価値の対価であるお金がより多く残ることを意味します。
つまり、お客様にお渡しした価値を作るための費用が下がるため、手元に残るお金が増えたことを意味します。つまり、払うものが減るから価値が上がる。
2.
人的リソースの余剰を作ると、その業務に費やす時間が減り、余ったリソースをお客様にお渡しする「価値を増やす活動」に向けられます。
または、新技術や新しい考え方を学ぶ時間に振り分ける、つまり自己の成長に使うことでより高付加価値人材として成長することができます。その結果、コストを下げることに向く人材になるかもしれませんし、単価を上げる事に向く人材になるかもしれません。人的リソースの余剰を生む事にやりがいを感じる人材になるかもしれない。それはどれでもいいと思います。優劣も貴賎もないと思います。
あ、働き手が不足する中で、同じ価値をより少人数で提供できる。そんなことを達成できるかもしれませんね。
3.
モノやサービスに付加価値をつけて高単価に変える事は、直接的に価値を増やす事につながります。もしくは既存のモノやサービスを作り変えて全く新しい価値を全く新しい金額で販売できるということです。
あえて、新しい価値を生む仕事を最後に持ってきた事には意味があります。これは、ステップなんです。
3は最も働き方が進んだ企業体(企業そのものもそこで働く人や道具など企業を構成する全ての物事です。)でなければなし得ません。1と2を実行できる企業体でなければなし得ないということです。
今まさに2025年の崖、DX、ディスラプターなど危機感を持つキーワードがありますが、実は2025年の崖はステップ2を確実になし得ている企業が超えられるものですし、DXは、ステップ1,2,3いずれも適用できるものです。
特にディスラプターの……うーん、どストレートに言えば、Amazonの脅威からかメーカーや小売業者が直販を行うようになっていますが、それは実はステップ3をやっている事だよなぁと思います。
ということは、ステップ1と2は胸張って「出来ている」と言えないと真のステップ3には至っていない。
なぜ、メーカーが直販をやることが付加価値をつけている事につながるかというと、例えば、輸送費かかってるでしょ?しかも、ユーザーの手元に届けるという今までにない。
それ、付加価値な訳ですよ。
輸送費をコストと見るか、付加価値と見るか。普通コストと見ると思うんです。違うと思うんです。
サプライチェーンで考えれば、輸送というサプライヤーが参加するわけで、サプライチェーンが増えたんです。それをバリューチェーンに読み替えるとものすごく前向きに考えられる、そう思うんです。
何が言いたいかというと、コストダウン、という考え方で仕事しちゃいけない。「闇雲に頑張る」という考え方で仕事しちゃいけない。そう思うんです。
Step1.コスト低減活動をしっかりやる。
Step2.サプライチェーン、バリューチェーンの全体最適を狙って鎖一つ一つに改善を取り入れる目利きができる人材を育てる。
Step3.全ての物事を付加価値と捉えて、見合う付加価値をつけていない鎖は指導して、それでもダメならその鎖は外せばいい(外した分をどう扱うかは企業によります値下げもいいですし、その分懐に入れてもいい)
この考え方でバランスをとった仕事をしないとうまいこといかないんじゃないか。
コストではない、付加価値だ。付加価値に見合うコストを達成するためにはどうすればいいのか?それを真剣に考えて実行する。その手段の一つとして、昨今叫ばれているDXが存在するだけなんじゃないかなぁと。
技術ならIoT、AI、ブロックチェーン……ソリューションならkintone、AWS、などなど。。
そうしないと次々と人の仕事がなくなる時代になる。そして、人やそういうDXを取り込めない企業は滅びるか、縮小する時代になる。
今日ご理解頂きたいことは、コストではなく、付加価値だ、それに見合う活動をしよう。と思える働き方に我々労働者が変わらないといけない。ということです。
やるべきことをやる、ではなく、やるべきことをどうやったら適切な価値で行えるのか。それを意識して働きましょう、と言うことです。
そう考えて仕事をしている人たちの力になりたい。自分もそう働きたい。そのためにもっと学び、引き出しを増やしたい。
そうする事が、この国のこの世の先々を生き続ける子供達のために残せる今を生きる私たち大人の責任ではないかと思っています。