なにしてみよっか

サービスってなんだろな?を細々と。基本マニアックなネタが多いです。トヨタ生産方式を信奉してます。某製造業の営業と社内SEをやってました。

Agileの応用

前回、シレッとagile は生き様だと書きました。

 

結構マジだと思っています。

 

本日は事例としてダイエットの話をしようかと。

 

実は私は80kgを超える体重でした。身長は170cmにギリギリ届かないレベルなので、いわゆる肥満という奴です。事実、体脂肪率も30%を超えていました。

 

会社の健康診断で脂肪肝と言われ、いよいよ生活習慣病が見えてきたあたりで一念発起。

 

目的は死ぬ前日まで働く事。このブログのようにサービスマネジメントについて発信していきたいし、価値を伝え、誰かの役に立ちながら死にたい。

 

そのためには健康にならねば。

 

そう思ったわけです。

 

減量はあくまで手段に過ぎず、とにかく働き続けたい。働き続けるためにはどうするべきか。

 

どうせなら、ダイエットもAgile的に進めようと思いました。

 

アジャイル開発の基本は、すぐに軌道修正ができる事です。軌道修正ができるというのは、目標に向かって、トライアンドエラーを繰り返しているという事です。

 

そこで、まず、目標を定め、記録をつけることから始めました。

 

目標は65kg、体脂肪は18%。

そして、そのために思いつくことをやり始めました。運動、食事制限、ダイエット食品などなど。

 

そして6ヶ月後、65kg、体脂肪18%を達成しました。今はそれからさらに半年たち、61.5kg、体脂肪16.9%です。

 

ここで重要なことは、可視化することなのです。軌道修正するためには、自分のしたことの結果を直ちに確認する必要があります。

 

今回の場合、目標体重に向かって、毎日毎日何を食べ、何の取り組みをし、結果どうなったかを記録し続けました。これには、スマートフォンというジョブスを初めとした先人の機械も大きく関わっています。写真を撮り、日々の歩数を記録しカロリーや脂質、炭水化物などを日々簡単に記録し、それらをアプリに転記する。転記できないもののみ手動で転記する。この手動だけは習慣化で乗り切りました。

 

可視化するということは、簡単なことではありません。しかし、それを習慣化やツールを使いこなし、自動化する事で、高精度のデータを自動で取得し記録する。

 

それらを振り返る習慣をさらにつけて、いわば自分の生活を全て自働化(※)する事にしました。

※自動(オートメーション)化ではなく、自分で働く化です。

 

つまり、自動で無理をせずにデータを取り、そのデータを自ら見て分析する事で、食べたものが良かったのか、取り組んだことが良かったのか、はたまた別の要素があったのかを振り返り、次の日に活かす。

 

やっていることは、朝会をやり、イテレーションを回し、インクリメンタルな成果物を確認し、フィードバックを得て、活動を変化させるという一連のアジャイル開発の流れを一人の自己完結型で行ったのです。

 

アジャイル開発は開発手法ではありますが、何もシステムに特化したわけではありません。本質的な概念を理解すれば、何にしても応用可能なのです。

 

アジャイルは開発手法ではなく、生き方だと私が主張する理由、ご納得いただけるでしょうか?

 

全ては手段。目的を定め、それを達成する手段に過ぎません。

 

それをダイエットに成功した!と言ってはいけないわけです。

 

ダイエットすら手段。

 

痩せたい!という人はいますが、なぜ痩せたいのでしょうか?それが定まらない限り、アジャイルは絶対に失敗するのです。